
皿穴、皿もみ、皿ざぐりというのは、主に皿小ねじや皿ボルトの頭をワークの表面から沈めるために使用される構造のことです。
皿頭ねじ用の皿穴についてはJIS B 1017で寸法が規定されています。JIS B 1017は主に皿小ねじや皿タッピンねじに対応するもので、いわゆる皿ボルト(JIS B 1194 六角穴付き皿ボルトなど)には適用されていないことに注意が必要です。
皿ざぐりの図面指示方法についてはJIS B 0001で規定されていますが、JIS B 0001の皿ざぐり指示方法は、必ずしもねじやボルトの使用に限定されるものではありません。
また、JIS B 1017、JIS B 0001いずれにもテーパ部と穴部のみで構成される皿ざぐりのみが規定されており、ストレートのざぐり構造をもった皿ざぐりの明確な表記はありません。しかし実務上はストレートのざぐり構造をもった皿ざぐりも使用されています。
なお、JIS B 1001にボルト穴に対するざぐり径が規定されていますが、「ざぐりの深さは、一般に黒皮がとれる程度とする」という内容から、実質的には、ねじやボルトの頭を沈めるための規定ではないと解釈できます。
皿もみは、製造現場では皿ざぐりと実質的に概ね同じものを指す表現として解釈され使用されています。
いずれの場合も、ねじやボルトの頭をワークの表面から沈める機能を満たすために加工されることが多く、規格だけを正に加工を行うと使用ボルトによっては頭が飛び出してしまう可能性もあるため、設計上どのようなものが必要なのかを確認し加工を行うことが大切です。


